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l’Ascension du Haut Mal
大発作―てんかんをめぐる家族の物語。

 フランス漫画(バンドデシネ、B.D.)界で重要な作家であり、フランスにおける「ヌーベルB.D.」を代表するダビッド・ベーの代表作ともいえる自伝的作品 『大発作(原題:l’Ascension du Haut Mal 』は、1996年から2003年にかけて制作された全6巻からなる。

 7歳の時に発病して以来、次第に遠い存在になっていく兄、治療のために近代医学から東洋医学、さらにはオカルティズムにいたる方法を必死で試みる父母、ひっそりと不安げに寄り添う妹、そして自らの幻想の世界に閉じこもっていく主人公(作者自身)……およそ30年にわたる心の歩みをファンタジックで力強いモノクロの絵で描かれている。

「死」というテーマが大きく扱われ、発作のたびに生きた心地がしなかった…」など、兄のてんかんの発作とともに過ごした幼少期の日々がつづられているこの作品は、現代のフランスB.D界で最も重要な作品として評価されている。

大発作―てんかんをめぐる家族の物語
ダビッド・ベー (著)、フレデリック・ボワレ (監修)、関澄 かおる (翻訳)
明石書店 www.akashi.co.jp

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