幻と呼ばれた名著が文庫版で復刊!
『伽藍(がらん)が白かったとき』 /ル・コルビュジエ |
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ル・コルビュジエは鉄とコンクリートを用い、自由な平面、広い開放部分という近代建築様式を創造し、前川国男、吉阪隆正などが彼について学んだ。本書は1935年、アメリカに招聘された後、帰国後に書かれたものである。アメリカへの
”親愛の書” とも評され、エンパイアステートビル(1931年竣工)を前に、「アメリカの摩天楼は小さすぎる」 「もっと高く」 と、語っている。
それは ”人間の住む都市ではない” としたマンフォードのニューヨーク批判と対比される。巨(おお)きく、互いの間隔をあけなければならない、と
”都市に空間を与える” 主張をする。ハワードの田園都市論と対比される『輝く都市』を書いた彼の真意がここにある。
1936年、二つの大戦に挟まれたフランス文明の危機の時代、ル・コルビュジエがニューヨークの都市計画建築を素材に、新しい文明の姿を模索しつつ、機械時代の文明の在り方を鋭く批判した名著が、生誕120年を機に文庫版で復刊した。
20世紀の偉大な建築家・都市計画家としての仕事にとどまらず、彼の残した絵画や彫刻、家具などをもとに、一人の芸術家としての評価も高い、ル・コルビュジエ像を知るには最適な書である。
『伽藍が白かったとき』 (文庫版)
著 者 : ル・コルビュジエ(訳 : 生田勉、樋口清)
発 行 : 岩波書店 945yen(税込)
発行年月 : 2007年7月 |
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