すぐに通訳すら必要がなくなったそうだ。
「そのうち(通訳が)必要なくなって、お互いの話したいこと、今やりたいことを共鳴し合えた。それがいい意味で作品に表れていると思います。いい仲間が作れたというか、尊敬する監督でありながら、自分にすごく近寄ってくれた友達です。」
一方のコイシェ監督も、菊地とは特別なつながりを感じているという。
「東京に行って本人(菊地)に会ったら、あまりに素敵な人で泣きそうになった。インテリジェンスとユーモアのセンスを持ち合わせた彼女を大好きになりました。」
監督が菊地のファンになってしまったようだ。仕事の面でも、
「作品への取り組み方も真剣そのもの。ずいぶん苦しんだと思うけど、彼女の寛容さと勇敢さがこの作品には必要でした。」
と、菊地の女優魂を絶賛する。カンヌ映画祭の前には、菊地をバルセロナの自宅に招待したそうだ。これも監督にとっては特別なことだという。菊地は、コイシェ作品に共通する死生観にも惹かれるのだと話す。 |