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Ca va, ca vient...
ピエール・バルー×高泉淳子 トークショー。

 去る8月19日、青山ブックセンターにおいてピエール・バルー著 『サ・ヴァ、サ・ヴィアン 目をあけて夢見る者たち……』(求龍堂)の刊行記念トークショーは、和やかな雰囲気のうちに始まった。トークのお相手は役者で劇作家、最近ではジャズミュージシャンとしても活躍の高泉淳子さん。通訳にはバルー夫人・敦子さんが務めた。

 かつて「ラストチャンスキャバレー」の日本公演で共演した高泉さんが、ボヘミアンのように自然にハミングし、唄い、話すバルーの聞き役を務めながら、ときおり印象深い一文を朗読を披露……会場には温かく濃密な時間が流れていった。

 初めての著作本『サ・ヴァ、サ・ヴィアン』は、バルー氏の人生は出会いと冒険に彩られている。映画『男と女』の成功で世界的な名声を得ても、彼の関心と人生は華やかなスターの座ではなく、ストリートミュージシャンたちや市井の人々の中からきらりと光る才能を見つけだすことににあった。ヒッチハイクをしながら放浪を繰り返してはいろんな人に出会ってきた若い頃のエピソードなどに ”出会いの術とはなんなのか?” との高泉さんが問う。

 「ヒマラヤのような秘境に行く冒険もあるが、本物の冒険は同じ電車に乗っている人に話しかけることではないかな。これは意外に秘境に行くことよりも勇気が必要で難しい。興味深いパラドックスだ。秘境には簡単には行くことができない。だから自分は冒険ができないと思う方が楽なのだから」

 人生を心から楽しむバルーは語る。日本語で唄いながら観客席の間をゆったりと歩き、皆に一緒に唄おうと微笑むバルーにつき動かされて静かに唄う声が会場に流れた。

 「ボンソワ(お休みなさい)」
優しい声でお別れの挨拶をしたバルーの声で我にかえったという風に、静かに拍手がわき起こった。 (取材協力 求龍堂青山ブックセンター
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