美味しいものが食べたい! これは”誰もが持っている人間としての根源的欲求ではないだろうか”などと世の食いしん坊達は思い、いいエクスキューズができたとばかりに、ダイエットのことはすっかり忘れて、レストラン巡りに邁進する。博多は、そういった人種にもってこいの場所である。
博多といえばもつ鍋。しかし、内臓系の食べ物が苦手な私は、びくびくしながら暖簾をくぐった。でも、その心配は、まったくの杞憂だった。『食べられないかも}などと口走った自分を恥じるほどの食べっぷり。牛もつ鍋「おおいし」の立地は決していいとはいえない。
JR博多駅から、タクシーで10分ほどのところにひっそりと佇むこの店に、どこからか絶えず人がやってくる。注文した味噌味のもつ鍋は、こってりとしながらも、上品なお味。心配していたモツの臭みは全くない。スープと絡んだ野菜もいくらでも食べられる。意外なようだが、ごぼうが美味しい。シメは、ちゃんぽん。縮れた麺と全てのうまみの出きったスープとの相性は抜群で、また美味しいものを知ってしまったとにんまりしながら店を後にする……。 |