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Jean-Christophe Maillot : pour l'amour de la danse...
ダンサーへの限りなき愛
 ジャン=クリストフ・マイヨーがモンテカルロ・バレエ団の芸術監督に就任して10年が過ぎた。その期間を経て、彼はヨーロッパ・ダンス界のニューリーダーの地位を不動にし、かつ先鋭的な活動を展開するに至った。その最たるものは、パリ国際ダンス・フェスティバル(1997年)における公演だろう。モーリス・ペジャール・バレエ団、ナンシー・バレエ団を相手に、一番の喝采を浴びたのがモンテカルロ・バレエ団だったのだ。

 その人気の理由に日本でもお馴染みの活発的な公演活動も挙げられるが、 完成度を極めたとされる、過去の手法をも消化した、卓越した振り付けの冴えにある。そして、確かな実力を備えたダンサーの存在とあいまって、奇跡的とも評される。

 例えば『ロミオとジュリエット』は手の物語、手のバレエとも呼ばれる振り付けで、人間の心理の繊細な部分にまで踏み込んでいる。また、その一方で 『シンデレラ』 における足は、強烈なまでな ”足の物語” を表現してしまう……。

 そして、彼のバレエは ”誰が踊ったか?” が重要な点となる。つまり、ペルニス・コピエテルスがジュリエットを舞い、シンデレラを踊るということは、ダンサーの解釈が鑑賞の対象となるのである。それは、マイヨー自身のダンサーに対する限りない愛情なのである。

 かつて、20世紀前半を席捲したバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)はコクトーやピカソまで巻き込み、ファッションシーンへも多大なる影響を与えた。ファッションとは単なる衣服という商品ではなく、音楽から哲学までを網羅する……という解釈をすれば、モンテカルロ・バレエ団は、紛れも無く、その延長線上にある。

HP: トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団
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