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Londres-Avignon : chaque ete, plaisir sur toute la ligne
ユーロスター搭乗記「パリ贔屓」特別篇
「卵色の太陽〜アヴィニヨンへ」 by Fumio Kanda from London
「晴れのち曇り。午後にはにわか雨。夜間はかなり冷え込むでしょう……。」

 版で押したように変わり映えのしないお天気お姉さんの予報が、今日もTVから流れてくる。『1日に四季がある』とはよく言ったもので、私はイギリスにおける天気予報の価値を未だ見出すことができないでいる。

 そして、栄養を摂取するためだけの味気ない食事からようやく脱却しつつある”食文化後進国”でもあるイギリス。彼らのの夏休みは、必然的に眩しく輝く太陽と豊かな食事を楽しめるヨーロッパ大陸への大移動となる。10年前に大ブームを巻き起こしたピーター・メイル著『南仏プロヴァンスの12ヶ月』はイギリス人に依然大人気なのである。

 ユーロスターでヨーロッパ大陸がさらに身近に! 従来のパリ・ブリュッセル、スキー・トレイン、ディズニーランド・パリへのサービスに加えて2002年からプロヴァンス地方・アヴィニョン行きの夏季限定運行サービスが登場した。

 金曜日のナイト・アウトを早めに切り上げ、土曜日の朝少し早起きしてウォータールー駅を出発すれば、ティー・タイムにはアヴィニョンへ。南仏ムード一杯の卵色した太陽が、体をふんわりと包み込んでくれる。

 フランス民謡『アヴィニョンの橋の上で』で有名なローヌ川にかかるサン・べネゼ橋と、カトリック版南北朝ともいうべき、イタリア対フランスの宗教紛争”法王のアヴィニョン捕囚(1309-1377)”で有名なこの町は当時、ヨーロッパ大陸の宗教・政治の要として栄華を極めたのだそうだ。

「人間の富と権力への飽くなき欲望はいつの時代も変わらないか。法王といえば、シャトー・ヌフ・デュ・パプを飲まなくちゃ……。」
(神田史緒) 
後編へ続く 
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