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Rennes ou le bon plaisir
レンヌ〜トゥールを抜け、私はフランスがますます好きになります。
by Kazumi Arai

 レンヌでの楽しい滞在を終え、次なる目的地はロワール地方のトゥール。ロワール川流域に散在する美しい古城群を巡る拠点として有名な、歴史ある街です。TGVでレンヌから経由地のパリ・モンパルナス駅まで2時間15分、パリ・モンパルナス駅からトゥールまで1時間10分の道のり。

 レンヌ駅の階段でスーツケースを運んでいると、にこにこ笑顔のおじさんがすかさず手を貸してくれました。レンヌでレストランを経営している中国系のフランス人で、パリに住む息子さんに会いに行くところだと嬉しそうに話します。フランスの人々は、なんて暖かいのでしょう。他人に親切にすることでまるで自分自身が幸福になるというように、手を貸すことを厭わない人々。彼らに出会うにつれて、私はフランスがますます好きになります。

 午前9時5分。まばゆい朝の光の中、シャープな先頭部と流線形のボディのTGVがゆっくりと滑るように駅に到着しました。新しい旅の始まりに心をときめかせながら、今回は二等車に乗りました。車内は学生さんと思しきグループや家族連れの和気あいあいとした雰囲気。活気と旅情に満ちています。窓の外の美しい田園風景は、往路とは逆にパリに近付くにつれて徐々に大都市の様相を帯びてきます。そして、あっという間にパリに到着。

 チケットの予約の際に優しい女性のスタッフの方が、パリでの待ち時間が一番短い乗り継ぎになるよう、トゥールまでアレンジしてくれたので乗り換えもスムーズです。構内のカフェで熱いカフェオレを一杯いただいて、再びTGVへ。 

 予約してあったホテルまでどうやって行こうかしら。地図とメトロの路線図をにらめっこしていると、バケットと小物を小わきに抱えた背の高い若い女性に 

「どこへ行くの?」

と話しかけられます。私は、日本から来てモン・サン・ミッシェルへの中継地としてレンヌに滞在することを話しました。
(続く)
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