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Paris 〜 Toulouse
トゥールーズ〜パリ間の旅は新鮮なる旅の感動を想いおこしてくれる……。
byAkemi Inukai 
レポート/犬飼明美
 6月6日。“バラ色の街”トゥールーズは、建物の美しさに加え、おいしいものに恵まれて、いたくハッピーな気分にさせてもらった。あぁ、もうお別れだなんて! 11時25分、マタビオ駅を列車はスムーズに離れていく。今回、トゥールーズからパリまでは普通列車だから、ふだんのTGVより格段にのんびりムード。

 斜め前のカップルは、さっきからくっつき放しだ。平日の昼間で比較的空席があるので、完全に“二人の世界”。理由も無く、ボルドーからトゥールーズで見かけたカップルと比べてしまう。行きに通過したモントバンなどのほか、小さな駅に停まり、若干の人の移動がある。車窓は、変化があって楽しい。今日は少々曇り空だけど、逆に、緑が目におだやかだ。トゥールーズは、パリに行くよりスペインに行った方が近いのだから、大地の色が、ちょっとスペインを思わせる赤っぽい褐色でも不思議はないと、頭では理解していながら、それを目で見ると、やはり感動する。

 12時30分、カオール(Cahors)着。ここはワインで有名な場所だ。ガロンヌ川の支流、ロット川(Lot)を渡り、もう一本の支流、ドルドーニュ川(Dordogne)も超え、やがて列車は陶器で有名なリモージュ(Limoges)を通る。このように、今まで耳で聞いていた街や場所に自分がいると思うと、嬉しいのと同時に、不思議な気分。でも、この不思議な違和感を感じているのが私は好きだ。

 これから夕方、パリ・オーステルリッツ駅に戻るけれど、今は少しだけ知っているパリを、また違う目で見られる、そんな自分でいたいと、美しい風景を眺めながら思っていた。 (続く
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